オカリーナのテキストを作りますと宣言して、約2年が経過した。なかなかその作業ははかどってはいないが、なぜオカリーナのテキストを作ろうと思ったかというと、市販のテキストでは不十分だったし、伝えきれない部分がどうしても残っていたから。
このままだといつまでも完成しないので、記録と補足という形で、文章を書き記すことにした。
オカリーナとの出会い

行きつけの楽器店で「これ、なあに?」と、たまたま手にした珍しい楽器がありました。それは、G管の少し大きめの白いオカリーナでした。ずっしりと重く、手になじむ形をしていました。1万4,000円という価格は、そのときは案外高いかなと思ったが、音色に惹かれて購入しました。
同じような時期に、まだ小さい子どもがあり、NHK教育番組で「トゥトゥ・アンサンブル」という番組にオカリナを吹く妖精ララ(?)役で本谷美加子さんが出演していたのを見て、「あんな風に吹けたら楽しいだろうなあ。」と思った記憶があります。
ヨシツカテルヲさんとの出会いについて。
いきなり東京で演奏したこと。
手を合わせて
神さまの前でお祈りをするように、食事の前に「いただきます。」をするように、心おだやかにして、両手の手のひらを合わせてみましょう。
この形、不思議と全身の力がいい具合に抜けるのだ。臍下丹田(せいかたんでん)という、おへその下あたりにからだ全体の重心が集まってくるような感じがしませんか。椅子に腰掛けているときは、背もたれにもたれずに背筋をぴんと伸ばして、浅く腰掛けて欲しい。
実はこのままの形でオカリーナは演奏できるように作られている。
その手をそっと指を組んでみてほしい。右の手の甲が自分のほうを向くように手首をひねるようにして、静かに回す。その組んだ手をそのままの形で離してみると、どうでしょうか。
あったかい息
オカリーナには、抑制された息が必要です。西洋の楽器は、息に圧力が必要なものがほとんどです。それに比べて、オカリーナの場合は息はどんどん抜けていきます。何の圧力もありません。その分、自分でコントロールする必要があるのです。寒くて、手が冷たくなったときに、手を丸くして息を「はあー」と吹くことがあると思います。そのときの息づかいがいちばんオカリーナに近い気がします。
舌の先から息が出る
「タンギング」ということばがあります。舌を使って音を区切ることを言うのですが、特別なことばがあるから、特別な高度な舌の使い方があるのかというと、そんなことはありません。「ふー、ふー。」と吹くよりも舌を使ったほうが、音が明瞭に出ます。「ふー、ふー。」と吹くと、その都度息も途切れてしまいます。軽く舌を添えることで、音の区切りが生まれます。